今回は、ルテインです。いつまでも目を健康にしましょう。
8.ルテインルテインとは、葉の葉緑体とか、動物の卵黄・黄体にある、黄色の色素のことをさしているんですね。
なので、ルテインというと卵巣関連の記事も多く出てきます。
それは、また別途「うんちく」として。
ここでは、野菜にあるルテインのお話です。
ルテインは、カロテノイドの一部の、キサントフィルというグループのメンバーです。
マリーゴールドのような、黄色の花、ほうれん草、かぼちゃ、にんじんとかの緑黄色野菜、植物の緑の葉にあります。

多く含まれるのは、ほうれんそう、ブロッコリー、ケール、芽キャベツ、リーフレタス、ニンジン、グリーンピース。
加工とかで、ルテインがなくなってなければ、ケールの青汁は、よさそうですね。
同じ仲間に、ゼアキサンチンがあって、ルテインと一緒になって、働きます。
ルテインと一緒に、野菜に入ってます。
ルテインは目の水晶体、目の奥の壁の黄斑部という場所にあります。
何をしているかというと、紫外線や活性酸素から目を守ります。
ルテインは最初は、体に存在していますが、体内で作れないので、壊れた分は食べないとだめですね。
なくてもいいのですが、白内障、黄斑変性症や、飛蚊症になりやすくなってしまいます。
黄斑変性症は、目の奥の光が当たる部分である、黄斑部が、こわれてきて、ものを見たとき、まんなかへんに黒い点が見えてきます。
ほっておくと、失明も...こわいですね。
ルテインとゼアキサンチンを補給することで、黄斑部の健康維持につながります。
黄斑変性症、その初期症状の飛蚊症の防止に役立ちます。
医学的には、1日に6mg以上がいいのですが、病気予防には10mg程度といわれています。
しかし、ミニトマト650個以上にんじんなら20本以上ですから、ちょっと無理ですね。
ルテインはビルベリー(ブルーベリーの一種)のエキスと一緒に摂ると、吸収がよくなるといわれてます。
脂溶性なので、脂質と一緒にすると、吸収がよくなります。
また、白内障の予防・改善効果も期待されます。
ルテインは、有害な光線を吸収するので、水晶体の濁りを防止してくれます。
そして、抗炎症作用も持っているので、炎症の抑制、ぶどう膜炎などの眼病を予防する効果もあります。
ルテインは人間の皮膚にも、含まれています。
これは、酸化、光のダメージから肌を守ってくれますが、この時に、こわれていってしまいます。
ルテインの補給で、美肌効果もあるんですね。
その抗酸化力で、皮膚がん、大腸がんの予防効果も期待されます。
いいことづくめですが、摂り過ぎはどうなんでしょう?
まだ、研究が進んでいないところでもあります。
天然ルテインでは、副作用はみられません。
ただし、石油から作る合成ルテインは、目のかゆみ、腫れ、咳、喘息、胸焼けなどの可能性が報告されています。
飲酒や喫煙の場合、副作用の可能性が高いという結果もあります。
アメリカ農務省は、1日4mgから7mgを基準としています。
厚生労働省基礎研究班の確認では、1日35mgを1週間摂取しても、問題がなかったそうです。
【誤解しないための、うんちく】
黄体細胞の場合の、ルテイン
ルテイン細胞とは黄体細胞と行って、卵巣の黄体をつくっている細胞のことです。
妊娠中に受精卵からHCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが出て、卵巣の黄体細胞が、腫れたりすることがあります。
これを、ルテイン嚢胞といいます。
一般的に、ホルモンのピークを過ぎる、妊娠8~10週以降に、5cmより小さくなっていれば、経過を見るだけになりますが、主治医とよく相談するように、してくださいませ。
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